記念日の声。寝ぼけた朝の声。誰かの名前を呼ぶ声。
棚に並べておきたい声は、なんでも。
(声はこの端末の中だけで読まれ、どこへも送られない)
五秒。途中で栓をしてもいいわ
標本室の掟と、魔女の真実
瓶の中身は、あなたの声そのもの。 漂う標本の形は声の高さの動き、太さは声の強さ、節目は言葉の間(ポーズ)、液の色は音の明るさ(スペクトル重心)から調製しているわ。占いではなく、まるごと実測よ。
掟: 声はこの端末の中だけで解析され、どこへも送信されない。瓶に残るのは数値だけ。健康や身体のことは何ひとつ読まないし、言わない。
作法: 同じ声でも、日によって・気分によって別の標本になるわ。棚に並べて見比べるのが正しい遊び方よ。
もっと深く: 十秒の声を鑑定書一式に編む本鑑定は、音響魔女の店にて。